見ると、縞は消える。誰も見ていなくても、消える。

二重スリットの干渉縞は、どちらの穴を通ったか調べたとたんに消えてしまう。「観測が世界を変える」――この量子力学いちばんの不思議は、長いあいだ謎めいた標語のまま語られてきた。でもいまでは、その仕組みを論理の飛躍なしに最後まで追いかけられる。使う道具は、「区別がつかない道筋は、矢印を足してから2乗する」というたった1つのルール。経路検出器、量子消しゴム、もつれ、そして環境というどこにでもいる観測者。縞が消える本当の理由=デコヒーレンスを自分の手で導き、「まだ解けていない謎」との境界線まで見届けよう。

クエストを選ぼう!

ステージ1から順番にクリアしよう(前のステージをクリアすると次が解放されます)

1
振幅と干渉⏱ 約11分
干渉の足し算ルール

縞はどこから来るのか。旅の唯一の武器「区別がつかない道筋は、矢印を足してから2乗する」を手に入れ、二重スリットの縞を自分で組み立てる。

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2
経路検出器⏱ 約11分
経路検出器を置くと

スリットのそばに小さな検出器を置いただけで、縞は消える。誰も読まなくても消える。「観測」の正体が、意識でも視線でもないことがここで分かる。

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3
量子消しゴム⏱ 約12分
量子消しゴム

消えた縞は、手がかりを消せばよみがえる。過去は書き換わっていないのに縞が戻る、その種明かし。縞の消失の犯人を特定する決定的実験。

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4
デコヒーレンス⏱ 約12分
環境という巨大な検出器

検出器は人工物でなくていい。空気分子1個、光子1個が経路の手がかりを持ち去る。塵粒子の縞が10⁻³¹秒で消える――デコヒーレンスの桁を見積もる。

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5
量子から古典へ⏱ 約11分
月が消えない理由

月は毎秒10³⁴個の光子に見られている。巨大物体の重ね合わせが一瞬で壊れ、もつれが宇宙に薄まって二度と戻らない過程を追う。

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6
観測問題⏱ 約11分
デコヒーレンスが説明しないもの

「なぜ縞が消えるか」は解けた。でも「なぜ1つの結果が選ばれるか」は解けていない。解けた謎と解けていない謎の境界線を、ごまかさずに引く。

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7
総まとめ⏱ 約10分
量子コンピュータと未来

量子コンピュータの敵は、この旅で追いかけてきたデコヒーレンスそのもの。極低温と真空と誤り訂正の意味が分かる、旅の総決算。

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