月は、見ていなくても存在するか。哲学だった問いに、実験が答えを出した。

「物理量は測る前から決まっている」――そんな常識に、量子力学は「ノー」を突きつけた。納得しないアインシュタイン。30年間の水かけ論。そして1964年、ジョン・ベルが見つけた一本の不等式が、この論争を実験で決着できる問いに変えてしまう。このクエストでは、量子もつれと偏光の基礎から出発して、ベルの不等式を「個数の数え上げ」だけで自分の手で導き、量子力学の予言と衝突させ、ノーベル賞に至る実験の歴史まで見届ける。使う数学は、集合の考え方と分数の足し算だ。

クエストを選ぼう!

ステージ1から順番にクリアしよう(前のステージをクリアすると次が解放されます)

1
EPRパラドックス⏱ 約10分
月は見ていなくても存在するか

量子力学の「測るまで決まっていない」に、アインシュタインが噛みついた。実在性と局所性――2つの常識を整理して、旅の争点を見定める。

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2
量子もつれ⏱ 約10分
もつれた光子のふしぎな一致

偏光板という「質問装置」と、どの角度で聞いても必ず同じ答えを返す双子の光子。実験の舞台となる不思議な現象を組み立てる。

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3
導出の山場⏱ 約13分
数え上げで不等式を導く

アインシュタイン側の主張を「説明書」モデルに翻訳して8タイプに分類。「全体は部分より少なくない」だけで、正体不明の理論を一網打尽にするベルの不等式が生まれる。

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4
3/4 vs 1/2⏱ 約14分
量子力学の予言

矢印の分解からマルスの法則 cos²θ を導き、食い違い率 sin²Δ を計算してベルの不等式に代入。3/4 ≤ 1/2 という正面衝突が現れる瞬間。

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5
ノーベル賞⏱ 約10分
実験による決着

クラウザーの初実験、アスペの飛行中スイッチ、2015年の抜け穴なし実験。50年かけて抜け穴を塞ぎ続けた実験家たちの物語。

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6
総まとめ⏱ 約10分
月への答え

実在性と局所性、どちらを手放すのか。もつれで通信できない理由、月が消えない理由、そして量子暗号への転身まで。旅の総決算。

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